公認会計士高橋正哉の実践ブログ

企業のビジョン達成を社外CFOの立場から実現する一方で、独立会計士又は上場企業の社外役員として自らも経営の一旦を担う筆者が、会計・財務の専門分野に限らず、日々の活動から、企業経営や自己成長のヒントとなるような事項・想いを素直に、ありのままに、お伝えすることを目的として綴っているブログです。

2014年11月

売上が数十億円、数百億円を超えるような企業になってくると、

全体のお金の流れというのはなかなか見えにくいものです。

特に、我々のような職業の場合、

決算書や帳簿と睨めっこしている時間が多い割に、

意外とお金の流れが見えていないということがあるように思います。


しかし、

「現場」を歩いて、「現場の方の」お話をお伺いし続けていると、

お金の流れを鮮明にイメージできる瞬間があります。


売上、原材料費、人件費、減価償却費などの会計上の科目が

単なる簿記の世界のものではなく、

現実の世界と密接に連動してくるような瞬間です。


目の前の現象や活動の一つ一つが、

「利益(損失)の源泉」として認識され、

それが何千何万と積み重なって「数字」が作られていくような、

そんな感覚が鮮明にイメージできる瞬間。


さらに言うと、

得意先の得意先、仕入先の仕入先、

それぞれの会社の社員の家族や子供の生活まで

イメージしてみると、

全てが繋がっているようにも思えてくるから面白いものです。


「現場」を見て、

リアルにお金の流れを感じることができれば、

会計が机上の空論ではなく、

現実の世界と密接に関連したものであると、

実感できるようになります。


こうなってくると、

コストを色々な切り口で見れたりもします。


要は、

現場を見て、お金の流れをリアルに感じることで、

会計が生(活)きたものとなるわけですね。


(まとめ)

■「現場」を歩き、「現場の方」と話をし続けていれば、
お金の流れがリアルに見えてくる瞬間がある。

■「現場」で起こっている現象や活動の
一つ一つが「利益(損失)の源泉」として写り、
机上の空論の世界と現実の世界が融合するような感覚となる。

■会計と現実の世界が自分の中で密接に繋がれば、
コストを色々な切り口で見れたりもする。
だからこそ「現場を見る」ことが重要とも言える。

何のひねりもありませんが、

感謝し、配慮するということは

人とのコミュニケーションにおいて

本当に大切なことだなと思います。


メールにおいても、

口頭でのコミュニケーションにおいても、

感謝の言葉を述べ、

相手を慮る(おもんばかる)という気持ちを持ち、

心を配っていれば、

少なくとも相手を不快にすることはないでしょう。


ほんの少しの気配りです。


私のことは120%棚に上げて申し上げていますが、

少なくとも、

意識して、意識して、意識して、

意識して、意識して、意識して、

これを、

無意識にできるようになりたいと思っているわけです。


いい大人になってくると、

このような事を注意してくれる人もいませんし、

知らず知らずのうちに、

「地雷を踏んでいるな」と思うような

現場に遭遇することも少なくありません。


だからこそ、

振り返るという行為を繰り返し、

自分自身を客観的に棚卸するということが重要だとも思います。


相手がどのような方であっても、

感謝の気持ちを持って、

心を配っている方を見ると、

見ている(聞いている)方としても、

本当に心地良いものです。


何歳になっても、

このような人間を目指したいと思います。


(まとめ)

■感謝し、配慮するということは、
コミュニケーションにおいて、
本当に重要な事だと思う。

■配慮するとは、
相手を慮り、心を配るということである。
ほんの少しの気配りがあれば、
相手を不快にすることはない。

■いい大人になってくると、
この辺りのことは誰も注意してくれないのであるから、
自分自身が意識して意識し続けることが大事であり、
日々の振り返りで客観的に自分自身を棚卸することも重要ではないか。

会社や人の成長は、

一次曲線ではなく、二次曲線であると

言われたりやします。


つまり、

打ち手(努力)と成果が比例するのではなく、

成果が出始めるまでは、

ほとんど成果を実感できないということであります。


これを、

飛行機の離陸で例えると、

離陸するタイミングが近づけば近づくほど、

「圧」が強くなっていきます。

そして、

離陸する瞬間が最も「圧」がかかるもの。

私を筆頭に(!)多くの人は、

この「圧」に耐え切れず、

途中であきらめてしまいがちですが、

この「構造」を理解していれば、

「圧」のかかっていくプロセスを

客観的に見ることができるのかも知れません。


もう一つ重要な点は

離陸するまでの期間は人それぞれであるということ。

もしかしたら、

1ヵ月かも知れませんし、10年かかるかも知れません。

この期間が分かれば、

どれだけ楽かと思いますが、そこは如何ともしがたいところ。


しかし、

ここを乗り越えなければ「安定飛行」に入ることができないのも事実。

また、

当然のことながら、飛ぼうとしなければ、

いつまでたっても離陸できるわけがありません。

分かりきった事実かもしれませんが、

案外ここで止まっていることも少なくないかも知れません。


ということで、

私自身も、ギアを入れ、エンジンを吹かして、

加速し続けて参りたいと思います。


(まとめ)

■会社や人の成長は一次曲線ではなく二次曲線であり、
打ち手(努力)と成果が比例しない。

■飛行機で例えると
動き出してから離陸するまで
徐々に「圧」が強くなっていき、
最終的には離陸する瞬間が最も「圧」が強くなる。
ここを耐えなければ「安定飛行」はない。

■そもそも、
飛ぼうとしなければいつまでたっても
離陸できないのであるが、
案外ここで止まっていることも多いのではないか。

「構造」を理解して、

現在の自分のポジションを把握できれば、

冷静に物事を見つめることができます。


(ご存知の方が多いかもしれませんが)

以下、ご紹介させて頂く

「ヒーローズ・ジャーニー
 (英雄の旅)」

もその一つだと思います。


3年くらい前、

この言葉に出会った時、

「なるほど!!」と感じたことを

今でも鮮明に覚えています。


ヒーローズ・ジャーニーとは、

アメリカの神話学者のジョセフ・キャンベル氏が

世界中の神話を研究して発見した

「共通のパターン」

ですが、以下の内容で構成されています。


1.Calling(天命)

2.Commitment(旅の始まり)

3.Threshold(境界線)

4.Guardians(メンター)

5.Demon(悪魔)

6.Transformation(変容)

7.Complete the task(課題完了)

8.Return home(故郷へ帰る)


多くの映画もヒーローズ・ジャーニーの構成で

制作されているようで、

これが人々の感動を生むパターンということなのでしょう。


また、

これは個人や企業の変容のパターンを表すものでもあり、

「確かにそうだな」

と思います。


最初に、

1.感情が大きく揺さぶられる出来事があり、

2.ある決心や覚悟をしたものの、

3.壁にぶつかることになり、

4.絶望の淵にいるときにメンターと出会う。

5.そして、突き進んでいるところに、
  ライバルや足を引っ張る人が現れるが、

6.何とかそれを乗り越えることで
  一皮も二皮も向けた状態になる。

7.結果として目標をクリアしている状態となり、

8.また新たな旅に出るために家に帰る。

みたいな感じでしょうか。


多くの人は、

3の壁にぶつかるところか、

5のライバル等との競争のところで、

撤退することになるように思いますが、

これらの次のステップが見えていると、

何とか踏ん張れるというものですね。


このような、

変容までの「構造」を知り、

現在の自分(自社)のポジションを把握することが出来れば、

次のステップまでのプロセスを楽しめるようになるのではないか。

そんな風に思われます。


(まとめ)

■ヒーローズ・ジャーニーというのは
世界のあらゆる神話の共通パターンとして
認識されたもの。

■ヒーローズ・ジャーニーは
自己(自社)変容までの「構造」を表すものではないかと思う。

■この「構造」を知ることで、
現在の自分(自社)のポジションを把握することができ、
その結果、次のステップまでのプロセスを
楽しむこともできるかもしれない。

前回、

立場の違いにより発生するギャップ、

とりわけ、

経営者と従業員との間で生じるギャップに関して、

双方(及び第三者)が

そのギャップを埋めるための努力を行うことが大事ではないか

というお話をいたしました。

今回は、

そのギャップを埋めるのには、

ビジョンを明確にすることが大事ではないかというお話。


ビジョンとは

企業としての、組織としての、

目的や価値観、未来のイメージを表したもの。

一言でいうと

「あり方」(To be)を示したものだと思います。


これが一つの生命体としての組織を一つにする唯一のもの

(「一」だらけ・・・)

と言っても過言ではないと言えるのではでしょうか。


もしそうであるとするならば、

なるべく組織を構成する全員が

納得できるものであることが望ましく、

経営者や従業員が一緒になって

企業としての「あり方(=ビジョン)」を決める

あるいは、

議論するといったことが重要になってくるように思われます。


ここで、

一つ面白い現象が起こるようです。

理念やビジョンと言ったものを明確にすると

離れていくと従業員がいるということ。


個人でもそうですが、「あり方」を明確にすると、

必ず起きてくる現象のようにも思います。


この話に少し関連するので、

ご紹介させて頂きますと

あるベンチャー企業の経営者の方から

昨日のメルマガに対して大変興味深いコメントを頂きました。

経営者と従業員のギャップを埋める過程で、

(少し飛躍しますが、)

「コミットしていない従業員は
 軌道修正についてこれず、
 退職していく。」

「結果として人材を選別する
 「踏み絵」のような機能を果たしている。」

というようなお話でした。


これは本当にそのように思います。

理念やビジョンというものに従い、

大きな軌道修正が生じた時に初めて

これら(理念やビジョン)が顕在化してきて、

それに付いて行けない人は、

離れていくというような流れなのかも知れません。


いずれにしても、

理念やビジョンを明確にすると見えてくるものがある

というお話でした。


(まとめ)

■経営者と従業員のギャップを埋めるためには
理念やビジョンといったものをどれだけ共有できているか
ということが大事になってくるように思う。

■そうだとすると
理念やビジョンを経営者と従業員が一緒に作成する
あるいは、議論すると言ったことが重要になってくる
のではないか。

■理念やビジョンを明確にすると
それに付いて行けない従業員は自ずと離れていく。
これはこれで悪い事ではなく
結果としてお互いにとって良いことではないか。

立場が異なると、

見える世界が変わりますし、

考えていること、
発言していること、

が変わるというのは、

私の少ない経験でもそのとおりだと思います。


典型的なのが、

経営する側か、従業員かの違い。


私自身、

大組織、小組織で雇われていた時代は、

経営者に対して、

「言っていることが、
 ころころ変わるな~」

 とか、

「昨日言われていたことと違う!」

と本当によく思ったものですが、

自分が事業主の側に回ってみると、

その理由がだんだんと分かってきます。


別に、

根底にある考え方や想いというのは、

ブレルことはありませんし、

(たぶん・・・)
一貫性のないことを言っているつもりもありません。

ただ、日々是精進の結果、

発言及び行動を微修正しているというのが正直なところです。


また、

立場が違うと当然に責任も変わりますから、

見えている景色が異なるということもあります。


「景色が異なる」ということは、

言い方を変えると、

持っている情報量が違う、

ということでもあると思います。


この情報の非対称性により、

経営者と従業員との間でのギャップが発生している

ということのようです。


このギャップが完全に埋まることはないと思いますが、

これを双方(及び第三者)が埋める努力をすることにより、

初めて組織として大きなレバレッジを効かすことができるように思います。


あなたはキャップを埋めるために、

どのような努力をされていますか?


(まとめ)

■従業員の方が、
経営者に対して抱く不満として
「言っていることが昨日と違う」
というものがある。

■これは、
立場の違いで見えている景色が異なるため、
発生する溝なのであって、完全に埋まることはない。

■とは言え、
組織としてレバレッジを効かすためには、
双方(及び第三者)が溝を埋める努力をすることが
大事ではないか。

一度、メルマガでも取り上げたかもしれませんが、

戦友を持つ、ということがやっぱり大事ということ。

それをつくづく思います。


この半年間は、決して

アントレプレナーファイナンスに関する知識だけを

習得しにきたのではありません。

※2014年4月~10月まで神戸大学の忽那教授のもとで
 アントレプレナーファイナンスを学んでいました。 


多種多様なバックグラウンドを持ちながら

新たにアントレプレナーとして起業された方々の空気に触れることが、

自分自身の修練、そして将来の肥やしになると、

改めて感じることができました。


極端な話、知識は、

本を購入して読んでいれば、習得した気になることはできます。


しかしながら、

現場の空気や世界観と言ったものは、

本では決して見えてこないものです。


例えば、

某有名企業の経営幹部を勤めていた方で超優秀な方であっても

起業するにあたっては様々な悩みというものが出てくるわけです。


この事実や空気を共有しているか否かで

見えてくる世界が変わるというもの。


知識を買うのではなく、

場に投資するという発想で行動することの重要性を

再認識しました。


「知らないものが損をする」というのは、

真実ではあると思うのですが、

このように考えると、

知識の習得の有無はさほど重要なものではないようにも思います。


良質な「場」に身を置き、

「戦友を持つ」ということが、変え難い財産となる

そんな風に思えた一日でした。


(まとめ)

■知識を買うのではなく、
場に投資することの重要性を再認識できた。

■様々なアントレプレナーの苦悩を
肌で感じているか否か、
その空気や世界を知っているか否かが
我々専門家にとって極めて重要である。

■戦友を持とう。

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